直径1.5m・P1.8の球体LEDビジョンができるまで|GOB加工・吊り下げ構造を工場動画で解説
XIVの深圳自社工場で、直径1.5m・ピクセルピッチP1.8の球体LEDビジョンを製作しました。表面はGOB加工、設置は上部のウインチと下部の台座を組み合わせる方式で、日本国内の案件に向けて仕上げた1台です。工場で撮影した動画をもとに、球体LEDビジョンがどう作られ、どう吊られ、内部がどうなっているのかを解説します。
動画のチャプター:0:00 工場で製作した球体LEDの全体像/0:40 今回のテーマ/1:05 日本国内の案件向けの1台/1:17 表面のGOB加工/1:52 設置方法:ウインチ(約1トン)と台座/2:04 直径1.5m・ピッチP1.8/2:30 半球タイプ(Ø2m)の分割フレーム/2:56 吊り上げ方:内部リングとワイヤー/3:24 映像の再生/3:41 サイズ展開/4:24 まとめ/4:37 映像デモ
この球体LEDビジョンの仕様(動画の1台)
項目 | 内容 |
直径 | Ø1500mm(1.5m) |
ピクセルピッチ | P1.8mm(XIVの球体では初のP1.8。これまではP2.0/P2.5) |
表面処理 | GOB加工(LED面を樹脂でコーティング) |
設置方法 | 上部をウインチ(約1トン)で吊り、下部を台座で支える |
吊り上げ | 内部の大きなリングにワイヤーを掛けて吊り上げる |
製造・出荷 | XIV 深圳自社工場で製作し、日本国内の案件へ出荷予定 |
直径1.5mの球の表面積は約7.1㎡です。P1.8は1㎡あたり約31万画素にあたるため、表面積から単純計算すると球全体で約220万画素が目安になります(実際の画素数はパネル割付の設計で変わります)。
P1.8を選ぶ意味:近くで見ても粒が目立ちにくい
これまでXIVの球体はP2.0/P2.5で製作してきました。今回のP1.8は、その中でいちばん細かいピッチです。ピッチの数値(mm)をそのままメートルに置き換えた距離が、粒が目立ちにくくなる視聴距離の目安なので、P1.8なら約1.8mまで近づいても粗さが気になりにくい計算です。
直径1.5mクラスの球体は、商業施設の吹抜けやイベントブースのように、見る人との距離が近い場所に置かれることが多いサイズです。近くから見上げられる設置ほど、細かいピッチの価値が出ます。ピッチと距離の関係は「ピクセルピッチ別・適正視聴距離 早見表」で詳しく解説しています。
GOB加工:ぶつかっても玉飛びしにくい表面
GOB(Glue On Board)は、LEDを実装した基板の表面を透明な樹脂でコーティングする加工です。表面がぶつかっても強く、LEDが基板から外れる「玉飛び」のリスクが大きく減ります。
球体は360°どこからでも近づけるうえ、吊り設置では高い位置にあるため、ドット抜けを1つ直すにも昇降の手間がかかります。表面を保護して故障そのものを減らせるGOB加工は、球体LEDと相性のよい選択です。COBとの違いは「COB LEDとGOB LEDの違いを徹底比較」をご覧ください。
設置の仕組み:ウインチで吊り、台座で支える
今回の球体は、上部をウインチ(約1トン)で吊り、下部を台座で支える構成です。吊り上げるときは、球の内部にある大きなリングにワイヤーロープを掛けて持ち上げます。重量物を高所で扱うため、設置にはノウハウが必要な工程です。
吊り設置を検討するときは、天井躯体の許容荷重、吊り点の数と位置、揺れ止め、交換作業のときに球体を下ろせる昇降手段があるかを、設計段階で確認してください。設置方式ごとの注意点は「球体LEDビジョンとは?構造・設計・価格をメーカーが解説」の設置方式の比較にまとめています。
半球タイプ(Ø2000mm):区画ごとに1キャビネット
動画では、直径2mの半球タイプも紹介しています。フレームが区画ごとに分かれていて、1つの区画が1つのキャビネットになる構造です。壁面や天井と一体で見せたい場合は、半球を埋め込む納まりも選択肢になります。
サイズ展開:Ø500からØ2000の半球まで
XIVの球体LEDビジョンは、Ø500/Ø1000/Ø1500のほか、半球のØ2000などを製作しています。設置場所に合わせて、ほかのサイズにも対応できます。
直径 | 表面積(約) | 設置場所の目安 |
Ø500mm | 0.8㎡ | 至近距離で見る小型の演出 |
Ø1000mm | 3.1㎡ | 受付脇、ショールームの什器上 |
Ø1500mm | 7.1㎡ | 商業施設の吹抜け、イベントブース |
Ø2000mm(半球) | 6.3㎡(半球面) | 壁面・天井と一体で見せる納まり |
映像コンテンツ:球面に合わせて作る
動画の後半では、完成した球体で映像を再生しています。球面に平面用の映像をそのまま流すと歪むため、コンテンツは球面マッピングを前提に制作します。ロゴや文字など読ませたい要素は水平方向の中央の帯に置き、天頂や真下の付近はグラデーションや模様で処理するのが基本です。
価格と納期の考え方
球体LEDビジョンはフルカスタム品のため一律の価格はなく、直径・ピッチ・設置方法(吊り/自立)・屋内外で変わります。目安として、XIVの平面LEDビジョンは室内用の最小構成が45万円〜で、球体などの特殊形状はこれを上回るレンジからのお見積もりになります(料金ページ)。納期も直径と分割数で変わるため、割付図と構造図が確定した日から逆算してご提示します。
よくある質問
Q. 球体LEDビジョンにはどんなサイズがありますか?
XIVではØ500・Ø1000・Ø1500のほか、半球のØ2000などを製作しています。設置場所に合わせて、ほかのサイズにも対応できます。
Q. P1.8とP2.5の球体LEDでは何が違いますか?
ピッチが細かいほど、近くで見ても粒が目立ちにくくなります。目安はピッチの数値(mm)をメートルに置き換えた距離で、P1.8なら約1.8m、P2.5なら約2.5mです。XIVの球体でP1.8を採用したのは今回が初めてです。
Q. 球体LEDビジョンはどうやって設置しますか?
今回の直径1.5mの球体は、上部をウインチ(約1トン)で吊り、下部を台座で支える構成です。吊り上げは、球の内部にある大きなリングにワイヤーを掛けて行います。天井の許容荷重、吊り点、揺れ止め、保守時の昇降手段を設計段階で確認します。
Q. 球体LEDにGOB加工をするメリットは何ですか?
LED面を樹脂でコーティングするため、ぶつかっても強く、LEDが外れる玉飛びのリスクが大きく減ります。人の手が届く場所や、交換作業に手間がかかる吊り設置の球体で特に有利です。
Q. 球体LEDビジョンの価格はどのくらいですか?
フルカスタム品のため一律の価格はなく、直径・ピッチ・設置方法・屋内外で変わります。目安として、XIVの平面LEDビジョンは室内用の最小構成が45万円〜で、球体はこれを上回るレンジからのお見積もりになります。
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