【 #LEDビジョンメーカー 担当者が紹介する】FAKE 0.93MM Pitch LEDSCREEN
- kashiwagi4
- 2024年2月14日
- 読了時間: 3分
更新日:3月16日
LEDディスプレイ 最新技術レポート
「フェイク0.9mmピッチ」とは何か——コストを抑えて0.9mm相当の映像を実現する新発想のLED
LED業界において「0.9mmピッチ」は高画質の象徴であり、その分価格も高い。しかし近年、構造的なアプローチによって0.9mm相当の映像表現をより低コストで実現する「フェイク0.9mmピッチ」と呼ばれるモデルが登場した。本記事では、その仕組み・見分け方・市場的意義を解説する。
フェイク0.9mmピッチとは
フェイク0.9mmピッチとは、物理的には1.8mmピッチのLEDチップを使用しながら、球(LED素子)の配列パターンを変更することで、見かけ上0.9mmピッチに近い映像密度を実現する製品だ。
この発想の原型は「透過性LED」にある。透過性LEDでは、例えば3.9mmピッチにおいて横幅3.9mm・縦幅7.2〜7.6mmという非対称な配列で素子を配置し、縦方向に隙間を設けることで透過感を演出している。フェイク0.9もこれと同様の原理で、縦ピッチを1.8mm・横ピッチを0.9mmとすることで、視覚的な精細感を高めている。
本物の0.9mmピッチ
0.93mm
縦横ともに均等な0.9mm配列。チップ数が多く、コストも高い。
フェイク0.9mmピッチ
縦1.8mm × 横0.9mm
1.8mmピッチと同等のチップ数・コスト。専用コントローラーで0.9mm表示が可能。
専用コントローラー(Novastar)が必要な理由
フェイク0.9mmピッチは、非対称な素子配列のため通常の計算式ではピッチ設定を正しく算出できない。そのため、対応した専用のNovastarコントローラーが必要となる。専用コントローラーなしで映像を出力すると、実質的に1.8mmピッチとして表示されるため、導入時には機材構成の確認が不可欠だ。なお、セッティングの難易度は通常の0.9mmピッチより高く、受信データの解像度も特殊な数値になる点に注意が必要だ。
見分け方——パッと見ではほぼ判別不可能
本物とフェイクの外観上の差は非常に小さく、近距離でも肉眼では判別が難しい。主な見分け方は以下のとおりだ。
判別ポイント
素子(球)の配列パターン——横方向の間隔がやや広い
基板裏面のチップ数——フェイクは本物より少ない
映像出力時の色味と密度感——若干の差異が生じる場合あり
受信データの解像度設定値——通常とは異なる特殊な数値
ただし、専用コントローラーで正しく設定された状態では映像品質の差はほとんど感じられず、業界関係者でも近接確認なしには判別が困難なケースもある。
最大のメリット:コストが1.8mmピッチと同等
フェイク0.9mmピッチの最大の訴求点はコストだ。構造的には1.8mmピッチと同等のため、製造コストも1.8mm相当に抑えられる。本物の0.9mmピッチは市場価格が高く、導入障壁になっているケースも多い。「高精細なLEDを導入したいがコストを抑えたい」というニーズに対して、現実的な選択肢となり得る。
市場予測——インドアは1.2・0.9mm時代へ
現在のインドア常設市場では1.8mm・1.5mmピッチが主流となりつつあるが、フェイク0.9のような製品の登場を受けて、1.2mm・0.9mmクラスへの移行が加速すると見られる。アウトドア市場では引き続き2.5mm・1.9mmなど高輝度モデルが主力となるため、用途・設置環境別の製品選定がより重要になってくるだろう。
中国サプライヤー側でもSMDからCOBへの転換への危機感が高まっており、業界全体が次のステージへと動き始めている。
まとめ
フェイク0.9mmピッチは1.8mmピッチの構造で0.9mm相当の映像を実現する新技術
透過性LEDと同様の非対称配列が原理。専用Novastarコントローラーが必須
コストは1.8mmピッチ相当で、本物の0.9mmより大幅に安価
外観での判別は困難。チップ数・球配列・解像度設定値で見分け可能
インドア市場は今後1.2mm・0.9mmクラスが主流となる見通し
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